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歯と人工材料の色調調和

基本的に歯を対象とする歯科治療とは、言うなれば代替療法とでも云うべき治療法であります。
要するに歯科治療とは昔からむし歯の部分を削って詰めているということで、失った歯の組織は残念ながら元に戻るということはいまだにないわけです。
そういうわけでここ10年くらいはMI(Minimal Intervention)といい、なるべく小さく歯に介入することが歯科界においてもトレンドとなっています。
当院においても「なるべく削らず」ということを常に念頭に治療を行っているわけですが、修復物の機能、性状がかなり進歩してきた現在、元に戻すことは無理であっても見た目においては同業者が見てもほとんど分からないレベルに修復させるということが出来るようになってきた。
こちらの歯をご覧いただきましょう。
前歯が少し欠けています。通常であればその部分をレジンで詰めるだけのどこの歯科医院でも日常的に行われている治療です。
しかしただ詰めるだけではなく、元あった状態を想像しながら可能な限り周囲歯質と同調させるということを心がけて行うとこのようになります。
特別大した治療でも何でもないですが、健康保険治療であっても材料の特性、屈折率や色調のコントロールを行うとかなり自然な状態に回復させることが可能となります(^^)