歯科治療は「木を診て森も診る!」
みなさん、こんにちは!
歯科治療では悪い部位(たとえばむし歯)だけに目が行きがちですが、全体のバランスを整えながら治療することが重要です。
そうしないとここを治して、数ヶ月後にあっちも治して、またしばらくしてからこっちを治して、、、の繰り返しによって噛み合わせのバランスがおおきく歪んでしまいます。
良い治療結果を長く維持するためには左右のバランス、噛み合わせの高さ、悪い力をかかりにくくする工夫、などなど歯科医師が配慮しなくてはいけない事は本当に多いのです。
こちらの方は左上に歯がなくなり、咀嚼に問題を抱えていました。
単純に左上に歯を入れるだけでは長期的な予後は見込めないので、この機会に総合的に全体を整えることに御同意いただきました。
↓ 術前
↓ 術後
この方は結果として左右の奥歯で何でも噛むことができて、大変満足されました。
タイトルにあるように「木」ばかりを診ていてもダメで、なぜ現在の状態に至ったかの原因を考えると必然的に「森」も診る必要があります。
真剣にその方の生活や人生に向き合い治療を行うと、どうしても多少の時間はかかってしまいますが、その分従来の「木」だけを診ていた治療よりもしっかりと機能回復が行えると考えます。^^