みなさん、こんにちは!
お盆休みですが、あいにく今年は台風の影響で連日大雨ですね。
私はコロナ禍ということもあり、とくに外出もせず仕事関係の業務をこなしています。
さて、今回から不定期に「将来に備えて歯を長持ちさせる」話をしたいと思います!
このブログをご覧いただいている20代や30代の方々は、おそらく全ての歯が残っており、1本も永久歯を失っていない方がほとんどだと思います(親知らずは除きます)。
なので将来ご自分の歯が抜けて失われるイメージが全く湧かないと思います。
私もこの仕事をしていなければ、将来自分の歯がどうなっていくのかなんて、おそらく考えることもなかったと思います。
成人の永久歯は親知らずを除いて正常では28本あります。
2016年の歯科疾患実態調査によると、80歳時の1人平均残存歯数は17本です。
つまり食習慣が不摂生であったり、先天的に歯が弱いというわけではなく、普通の方が、これまでのように普通に歯を磨いて、普通に過ごしていると、80歳までに平均して11本程度歯を失い、老後の食生活に支障をきたす可能性があるということです。
※ちなみに厚生労働省と日本歯科医師会が掲げている「8020(ハチマルニイマル)運動:(80歳時点で20本の歯を残せるようにしようという運動)」がありますが、これを達成できているのは近年増えてきたとはいえ、いまだ50%程度です。
さて、歯を失う理由には様々あげられますが、筆頭としてあげられるのが歯周病とむし歯です。
歯科医師として個人的に感じている事として、どちらも自覚症状に乏しいことが発見が遅れやすい理由だと感じています。
一般の方からすればむし歯といえば、痛みを伴う疾患であると考えられていると思いますが、実は歯の神経に到達しそうな大きなむし歯であっても、たまに違和感を感じる程度で強い症状を訴えていない方というのは相当数いらっしゃいます。
とくに歯周病にいたっては歯を支えている骨が壊滅的に吸収していても全く症状を伴わない方が多いです。
一度失われた歯や歯周組織を回復させることは困難であるため、定期的に歯科医院でお口のメインテナンスを行い、早期発見をする習慣を身につけておくことが、ご自分の歯を守る上で大切です。
若い方であっても半年に1度はお近くの歯科医院を受診してみてはいかがでしょうか?
なおこちらも持論なのですが、歯科医院は健康な状態のときに通うことが最も有効な利用方法であると思います。
というのも、悪くなってからでは歯科医院で痛みなどの症状を取り去ることはできても、元の健康な状態には実は治らないのです。
(むし歯を例にすると、歯科医院ではむし歯で失われた部分を人工材料で埋めることはできても、元通りに再生することはできません。)
どれだけ素晴らしい名医が治療を行ったとしても、歯はそもそも再生しない器官なのです。
ましてや歯を失ってしまうと、今度は日々の食生活のために入れ歯やインプラントといった代替装置が必要となり、生涯そのハンディキャップを負ってしまいます。
ところがこういった疾患を早期に発見し、早期に対応できていたらどうでしょうか?
おそらく歯の寿命は前者と比較して、延長される事となりご自分の歯による快適な食生活を長く続けることができるでしょう。
また入れ歯やインプラントといった治療も不要になるので金銭的にも大きなメリットが生じるでしょう。
私達にしてみても本来の仕事は歯を削ることでは決してなく、疾患の予防処置や指導を行うことが最も望ましい対応です。
このように歯は歳を重ねるから悪くなるのではなく、歳をとるまで疾患の進行に気付けなかっただけなのです。
歯を失い入れ歯やインプラント治療を受けられる方は「若い頃からちゃんとしておけば良かった」と必ず言われます。
なかなか健康で不自由のない若い年代に、歯に対する意識を向上させることは難しいかもしれませんが、このブログをご覧いただいている方にはぜひご自分の歯で生涯過ごして頂きたいと思います。
歯はあって当たり前のものではなく、きちんとしたケアを行っていないと普通に失われます!
まずはご自分の歯に興味を持って頂くことが大切なので、一度鏡を持って歯の数を数えてみてください。
そして歯科医院にしばらく通っていない方は近隣の歯科医院に「定期検診とクリーニングを希望する」、と予約してみてください。
その一歩が将来のご自身の健康を守る一歩になると本気で思います。
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歯科医師:飯田 真也