みなさん、こんにちは!
本日はお子様の歯並びについてお話しします。
お子様の歯ならびが気になる方は多いですよね〜?
かくいう私も自分の子供たちの歯ならびが良い方ではなく、現在矯正治療中です(^^;)
我が家では「プレオルソ」という矯正装置を用いた治療を子供達に行っています。
この装置は手で掴むと弾力のあるシリコン製の装置です。
装置の働きについて解説する前に、そもそもなぜ歯並びが悪くなってしまったのかについてお話しいたします。
歯はたまたま今の位置に並んでいるわけではありません。
一般的には「顎が小さくて、大きな歯が生えてしまった」と感じているでしょう。
ではそもそもなぜ「顎が小さい』のでしょう?
遺伝でしょうか?それとも硬いものを食べなかったせいでしょうか?
もちろんそれらの理由も多少の影響はあるでしょうが、現在ではそれほど大きな影響ではないと考えられています。
答えは「顎を成長させるだけの口腔機能の発達に遅れがある」ということです。
もっと噛み砕いていうと、唇、頬、舌、呼吸といった歯並びに影響を与える機能の発達が未熟であるということです。
こちらの図をご覧ください。
歯は外側から唇、頬に覆われていて、内側から舌に支えられています。
外側と内側からの歯を支える力のバランスが整っていると、正常な歯ならびになりやすいわけです。
例えば外側からの力でいうと、ご自宅でお子様の何気ない様子を観察してみてください。
テレビを観ているときにお口が数ミリ、ポカンと開いている様子はないですか?
わずかでもお口が開いている習慣があると、唇による外側からの力のかかり方が内側からの力の作用に負けて、出っ歯になる傾向が出てしまいます。
お口はいつもしっかりと閉じて、鼻で呼吸する習慣が正しい発達には重要です。
また舌の位置も非常に重要です。
皆さんは安静時に舌の位置はどこにありますか?
正常であれば上顎の前歯の付け根から天井にかけて舌が接しているはずです。
歯並びの悪いお子様は舌の筋力が弱く、下がっている割合が多いです。
例えば常に筋力が弱く、常に下の前歯に触れているお子様ですと、舌に下の前歯が押されて受け口になりやすくなります。
ご家庭でお子様の舌の位置が正常か確認する簡単な方法があります。
お口をかんで「イーッ」ってしてもらってください。
その際に歯の隙間から舌がみえたら「アウト!」です。
正常な位置にあれば下はみえません。
正常な位置、すなわち上顎に舌が位置していれば、上顎の歯列も左右に拡大されて、大人の歯が並びやすくなります。
その他に呼吸の仕方においても重要な働きがあるのですが、その点についてはまた次回以降に述べさせて頂きます。
ここまでをまとめると、唇、頬、舌、鼻呼吸が正しく成立していれば、正常な歯ならびを獲得する可能性が高くなるということです。
実は前述の「プレオルソ」はこれらの機能を獲得するための補助装置なのです。
この装置を日中に1時間と寝ている間だけ装着してもらいます。
(幼稚園や学校では装着しません)
すると舌は上方に挙上され、唇を閉じる筋力も向上し、自然な鼻呼吸を獲得できます。
つまり前述の本来あるべき発達を取り戻せる装置なのです。
歯ならびが良いと、見た目が良いだけではなく、ご自分による歯ブラシもしやすいし、変な噛み合わせによる不良な力も受けにくくなります。
またむし歯や歯周病になりにくく、将来歯で苦労することが少なくなります。
私は現代の歯ならびに問題を抱えている子供は、みんなこの装置を1年程度は装着して正しい成長を取り戻す必要があると思っています。
そうして将来に起こり得る口腔内の問題を未然に防ぐことで、地域の患者様の健康に貢献することが、当院の社会的な存在意義であると本気で思っています!
したがってプレオルソ治療は地域では最安価に設定し、様々なご家庭においてもなるべく手が届きやすい様な価格設定(1〜1. 5年で5万円のみ)にしています。
またプレオルソ治療の最適な年齢は5〜6歳前後です。
その年齢で通院先の歯医者さんに「もう少し様子をみましょう:と言われた場合であっても、時間は戻ることはないので、積極的に正しい機能を取り戻すようにした方が絶対に良いと当院では考えています。
もっと色々と保護者の皆様にお伝えしたい内容はあるのですが、今回はこのあたりまでとさせて頂きます。
矯正相談は無料で行っていますので、お気軽にご相談ください。
少しでも多くのお子様の歯ならびが良くなることを願っております。
歯科医師
飯田真也