歯科雑誌に掲載されました
みなさん、こんにちは!副院長の飯田真也です。
(今回はどちらかというと歯科医師向けの内容です)
私は診療技術向上のため、日々色々な勉強会に出向いております。(年に一度は海外の学会にも参加しています。)
なぜなら医療というものは日進月歩ですので、勉強し続けて知識をアップデートしていないと停滞どころか後退していってしまうと考えているからです。
そして自分の行う歯科診療が患者さまにとって良いモノでありたいし、そうあり続けたいと願っています。
と、まぁそんなこんなで勉強を続けていると同じような有志の先生にも恵まれまして、今回歯科雑誌へ特集記事を掲載するはこびとなりました。
内容は「接着歯科臨床」。当院の得意とするダイレクトボンディングやテーブルトップクラウンの礎となっている分野です。
実は昨年末に私を含めた5名で「接着歯科診療」についての座談会を行いました。
その様子を記した連載が歯科医師の勉強する書籍である「QDT」に全3回で掲載されます。
接着歯科の分野はまだよく分かっていないことが多いです。
特に新しい材料において確定的にこのプロトコールが良い!と言い切れるものは多くはありません。
(新しい材料の長期的な経過はこれから出てくるため、今のところ文献的な考察がされていないため)
メーカー指示に従えば良いのですが、そのとおりに行なっていても良い結果とならないことも日常臨床ではよくあります。
例えば二ケイ酸リチウムを用いたセラミックインレーやアンレーの接着に、一般的な歯科医院ではレジンセメントを使用されるでしょう。
何年かするとマージン部分に着色がついてきたりしませんか?
またチッピングを起こしてしまった経験のある先生も多数いらっしゃるでしょうし、最悪脱離を経験された先生もいらっしゃるでしょう。
そこには何が問題として背景にあったのでしょうか?
プレパレーション?印象?適合?レジンセメント?防湿処置?接着処理?咬合?…..などなど。
(ちなみに当院ではセラミッククラウン以外にレジンセメントは使用していません。)
これらへの対応は問題を掘り下げていき、一つ一つ解決していくしか改善はありえないのです。
しかしながら接着のプロトコールだけは前述のようにいまだ強いエビデンスのあるコンセンサスが得られていません。
そのような玉石混交な分野において、第一人者である大阪大学の峯先生をコメンテーターにお招きし、日常臨床における様々な悩みや疑問点を解決する連載です。
歯科医師の先生方、もしよろしければご一読くださいませ。
きっと何かのお役にたてると思います。(^^)