ダイレクトボンディング症例
みなさん、こんにちは!
先日はこのような症例の治療を行いました。
この患者さまは前医によって奥歯の歯と歯の間に金属が詰めてあり、歯と歯の間をフロスで清掃することが出来なくなっていました。
急いで治療をされたのでしょうか、確かにこれでは汚れが溜まる一方で将来新たなむし歯を引き起こしそうです…。
金属を除去してレジンによって本来あるべき形態に修正することとしました。
そこで大切なことはとにかく「新たに歯を削らない」ということです。
歯医者さんのいわれるがままに歯を削られ、金属などの修復物が装着されている方が非常に多いです。
はたしてこれは「治った」のでしょうか?
残念ながらどんな治療であっても歯を削る以上は絶対に元には戻りません。つまり歯医者さんでは「詰めるだけ」であり「治らない」のです。
歯はそう何度も治療することはできません。(再治療は一生のうち4〜5回程度とも言われます。)
よってそもそもむし歯にならないように「予防」の概念が重要になってくるのですが、それについては後筆とさせて頂きます。
しかしながらむし歯や不良修復物のやりかえのためにはどうしても歯を削らないといけない場合も当然あります。
当院ではなるべく健全な歯を残し、将来に安定する材料を用いて治療することを心がけています。
術前:金属が隣の歯まで覆いかぶさっています。
術中:適切にラバーダム処置を施し、接着処理をします。
術中:適切な形態を模倣しながらフリーハンドでコンポジットレジンを詰めていきます。
術後:適切な形態に回復することで機能的にも審美的にも良い状態になりました。フロスも問題なく使用できます。
このように当院ではダイレクトボンディング治療という、最も歯を削る量が少ない治療を行なっております。
すべての方に適応できるかは診てみないと分からないですが、ご自分の歯を削る前に本当にその治療で良いのか、今一度踏みとどまって考えて頂きたいと思います。
歯は一生使う大切な体の一部なのですから。