食事中やふとしたときに歯に詰めてあった金属の詰め物が取れた経験はありませんか?
このような場合はなるべく早めに歯科医院に行きましょう。
詰め物が外れた状態で食事をしてしまうと、下手をすると残っている部分の歯がさらに欠けてしまったりします。
さて、歯科医院ではどのような治療を受けるのでしょうか?
むし歯が小さければ詰め物(インレー)、大きければ被せ物(クラウン)を選択することが一般的でしょう。
今回は写真のような小さいインレーで対応できるような場合についてご説明いたします。
最もよくかめる第一大臼歯の銀歯が取れてしまいました。
中は汚れや少々のむし歯にて汚染されている状態です。
ちなみにみなさんのお口の中にもある銀歯ですが、ある程度年数が経過しているものは外すとほぼ例外なく中は汚れています。
症状として自覚することはほとんどありませんが、人知れずむし歯が進行していることがとても多いです。
金属はそもそも長期に渡って歯を守るには実は向いていません。(というかそれで済むなら私たちは苦労しません)
暖かい食事、冷たい飲み物、酸性の食品、強い咬合力などなど、お口の中はかなり過酷な環境であり、熱膨張率や弾性係数が歯とかけ離れている金属では対応できないのです。
あくまでも健康保険適応の歯科治療は最低限の生活を営めるようにしている治療であるため、将来的に長持ちさせるというコンセプトのものではありません。
ではこの歯に再び金属治療を行うとすると、さらに歯を削る量が増え、また数年〜10年程度で同じことを引き起こしかねません。
1本の歯の再治療は3回が限度と言われるように、そんなことを繰り返していると大体50〜60歳くらいで抜歯となります。
金属の老朽化が原因となるむし歯の再発で抜歯になるのです。
患者さまに落ち度があるわけではありません。
大事なことなのでもう一度言いますが、「金属材料の老朽化」が原因のむし歯なのです。
これは金属を装着する限り、避けられない事象と考えています。
はたしてこの治療が患者さまの将来にとって本当に利益となるのか??
歯を大きく削ってまで(金属は歯をたくさん削ります)行う価値のある治療かと問われると私は違うと考えます。
再治療する限りはむし歯の再発を防がなくてはなりません。
同じことの繰り返しをしてはいけないのです。
当院がダイレクトボンディングという歯の切削量を抑えた長持ち治療をおすすめする理由がここにあります。
この方は金属治療ではなく、高強度の歯科用樹脂を用いたダイレクトボンディング治療を選択されました。
適切にラバーダム防湿を行い、正確な接着操作を行いました。
(ラバーダム防湿を行わない接着歯科治療はダメです!)
フリーハンドで元あったであろう歯の形態を再現していきます。
歯と樹脂を限りなく一体化させむし歯の再発を防ぐことが狙いです。
治療後の状態です。(後ろの歯も同時に修復しました。)
金属治療と比較して歯は悪い部分しか削り取っていないため、健康な部分をたくさん残すことができました。
見た目も自然で金属アレルギーの心配もありません。
ただ綺麗な詰め物を行うことが目的なのではなく、「健康な歯を極力保存し、むし歯の再発を抑え、将来抜歯にならないように導く」ことが目的であり、当院の役目だと考えています。
できるだけ歯を削らずに治療をしたい方、きれいで自然な見た目の詰め物や被せ物をお考えの方は、一度当院にご相談くださいい。
きっと良いご提案をできると思います!
ご自身の歯を削りたくない方、治療内容について疑問がある場合、下記IDのアカウントにDM頂ければご質問にお応えいたします。
instagram:shinya_dds
Facebook:飯田 真也
一般的な審美歯科よりも高いレベルでの診療をご提供いたします。
当院の審美治療集はこちらへ
↓ カウンセリングのご予約やセカンドオピニオンをご希望の方は下記リンクからご予約ください。
歯科医師
飯田真也