歯科医院で歯石を取りに通っている方も多いでしょう。
歯周病予防のためと言いますが、実は歯石自体に強い病原性はないのです。
問題は
①歯石表面が顕微鏡で観察すると非常に粗造な構造である。
②また健全な歯肉溝を物理的に封鎖してしまう。
といった事があげられます。
①の理由によって、口腔内細菌が歯石の周りに定着しやすく、歯ぐきを腫れさせたり、出血させやすくなります。また口臭の原因にもなるでしょう。
②が起こると、健全な歯肉溝が封鎖されるとそこは酸素の少ない病原性の高い嫌気性菌の温床となります。この状態が続くと生体防御の一環として、歯を支える歯槽骨が吸収していくと言われています。これが歯周病の成り立ちです。
つまり歯周病の発症に至る原因の一つに歯石の形成があげられます。よって歯科医院で歯石除去を行うわけです。
写真は下の前歯に歯石が溜まっている方です。
本人に歯石が付いているという自覚症状はありません。
正しい歯ブラシの仕方を身につけて頂き、歯石除去をした状態。
歯を失う原因の筆頭にあげられる歯周病、なんとか軽度な内に原因を除去して多くの歯を救いたいものです(^^)