日本人は上顎前突(出っ歯)の方が多いと言われています。
実際には下顎が適切に成長しておらず(前方成長していない)、相対的に上の歯が前に出ていることも多い様です。
こちらのお子様は7才の方でした。
上の前歯が著しく前に出ていて、唇をうまく閉じることができません。
保護者の方もなんとか治せないか心配で相談にいらっしゃいました。
前ブログでも何度か書いていますが、歯並びが悪くなるには必ず理由があります。
それは「舌の位置」「口唇の閉鎖」「鼻呼吸」がポイントです。
プレオルソはそれら口腔周囲筋の成長を助ける器具であり、正しい呼吸と筋肉の使い方を学べば歯並びも良い方向に向かっていきます。
治療前
治療後
プレオルソ装着7ヶ月後の状態です。
前に出ていた前歯が引っ込んでいる様子が分かりますでしょうか?
治療前
治療後
反対側から確認しても同様に引っ込んでいます。
特に顕著なのが、上の歯でして、
治療前
治療後
まるで別人のように上の歯が横方向に大きく拡大されています。
これは安静時における舌の位置が改善したことによる効果です!
呼吸と正しい口の筋肉の使い方をプレオルソで習得してもらい、結果として歯並びがよくなりました。
この治療がうまくいったのは本人の努力もありますが、一番は年齢です。
9才以降では遅すぎます。
矯正治療は様々な考え方があるので、「様子をみましょう」と歯科医師に言われることもあるでしょう。
しかし成長発育中の年齢のときにしかできない治療もあるので、当院では積極的に介入を行い、短い治療期間での改善を目標としています。
歯科医師
飯田真也