奥歯の治療
奥歯の見えるところを白くしたいという患者様でした。
銀歯治療というのは国民健康保険が適応されるため、広く安く誰でも手軽に治療を受けることが出来る、というのが最大のメリットです。
しかしながらどのくらい長持ちするのでしょう??
金属を使用する以上、食事による熱いもの、冷たいものによる熱膨張、収縮が常にかかります。
おまけに何十kgという強大な噛む力がかかっています。
必然的に歯とくっつけているセメントも溶解していくため、そこに生まれた隙間にむし歯菌が侵入してしまいます(>_<)
こうして治療数年後に再度むし歯が起こってしまい、再治療となり結果ますます歯が失われるという悪循環が起きてしまうわけです。
当院ではなるべく再治療しなくて良いように心掛けているため、今回は金属材料を用いずに修復しました。
ダイレクトボンディング治療の術中です。(ラバーダム防湿を行い、良好な接着環境下で治療を行います。)
左の歯:ダイレクトボンディング治療、右の歯:セラミックインレー治療
金属材料と違い、歯と一体化させるある特殊な接着処理を行なっているため、良好な予後が期待できます!(^^)
なんとなく歯医者さんに言われるがまま治療を受けるのではなく、自分の口の中に入る材料がどのような性質を持っているのか利点、欠点を理解してから治療を受けましょう。
将来年をとった時に歯が残っているかどうかは1歯1歯の治療が鍵を握っていると言っても過言ではありません。