明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
いいだ歯科医院は本日5日より年始めの診療をスタートいたします。
今年も地域の皆様のお役にたてますよう研鑽を続けてまいります。
さて、私事ですが昨年末に歯科医師向けの専門書を医歯薬出版株式会社より上梓いたしました。
「臨床に活かせるコンポジットレジン修復」というタイトルです。
(当院が得意とする歯を削る量を抑える治療:ダイレクトボンディングについてまとめあげた書籍です。)
全国の多くの歯科医師から購入した!という連絡をいただいており、ありがたく思っております。
ダイレクトボンディング治療は症例によっては技術的に難易度の高い治療でもあるため、術者によってその仕上がりにはかなりの差が生じてしまいます。
歯科医師が難しいと感じる理由を掘り下げていくと、ちょっとした知識の差や、効率的な器具操作の方法を知っているかどうかという些細な差であることが実際は多かったりします。
したがって、今までの専門書にはあまり見られなかった細かな治療ステップの解説を自分なりに豊富に取り込んで製作させていただきました。
これによってダイレクトボンディング治療の普及がより進めば、歯を削って失う患者様が増えていくと期待しています。
その一方、従来からある金属治療はだんだんと行っている歯科医院も少なくなってきていると聞き及んでおります。
特に金属の詰め物治療は、
・歯を削る量が多い
・歯との接着力が弱い(平均して7年程度でむし歯、再治療となる)
・見た目が金属色のため、お口の中が暗くなる
・経年的に金属が溶出、体内に取り込まれるため、金属アレルギーの懸念がある
といった特徴を有しています。
上記の特徴は健康にとって有利な点は全くないため、当院におきましてはもはや金属による詰め物治療はほとんど行っていません。
自分や自分の家族のお口の中に、進んで金属治療を行う歯科医師はおそらくいないでしょう。
それは歯科医師のお口の中に金属治療が少ない事からも、その有害性をご理解いただけると思います。
では金属治療とコンポジットレジン治療、どちらが長持ちするのでしょうか?
数年前の統計としては「差はない」という結論に至っています。
しかしコンポジットレジンの接着材は進歩し続けているため、術者の技術にも大きく左右されますが、自分の臨床実感としてはコンポジットレジンの方が長持ちすると感じています。
とにかく最終的に歯を残し、将来入れ歯やインプラント治療のお世話にならないようお手伝いしたいと思っています。
歯科医師
飯田真也