中等度の虫歯、どの治療法を選ぶべきか?
今回の患者様は30代男性。
食事で強い力がかかる左上の奥歯に、やや大きめの虫歯が認められました。

この程度の虫歯の場合、多くの歯科医院ではCAD/CAMインレー(保険の白い詰め物)が選択されることが一般的です。
しかし、本当にそれが最良の選択でしょうか。
CAD/CAMインレーという選択
CAD/CAMインレーは、
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虫歯を除去する
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歯を一定の形に削る
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型取りをする
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技工所で作製
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後日装着
という流れになります。
この治療法の課題は、虫歯部分以外の健康な歯質も削る必要があるという点です。
インレーには形の規格があるため、それに合わせた形成が必要になります。その結果、本来削らなくてもよい歯質まで失う可能性があります。
歯は何度もやり直せるものではありません
歯の治療は無限にできるものではありません。
一般的に、1本の歯が大きな修復治療を繰り返せる回数は3〜4回程度といわれています。
人生100年時代において、30代の方であれば今後60年以上その歯を使用する可能性があります。
再治療のたびに歯質が減少すると、最終的には大きな被せ物や抜歯が必要になるケースもあります。
だからこそ、最初の治療選択が非常に重要です。
当院が選択した治療:ダイレクトボンディング
当院では「MI(Minimal Intervention:最小限侵襲)」の考え方を重視しています。
今回選択したのは、
ダイレクトボンディング(コンポジットレジン修復)
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虫歯部分のみを最小限除去
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健康な歯質は極力温存
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高性能接着材を使用
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フリーハンドで形態を再現
という治療法です。
この方法により、歯を大きく削らずに機能と形態を回復させることが可能です。
ラバーダム防湿の重要性
接着治療において最も重要なのが「防湿」です。
処置時には必ずラバーダムを使用します。
実際の症例写真をご覧ください。

唾液や湿気が混入すると接着力が低下し、長期的な安定性に影響を与える可能性があります。
精密な接着治療には、確実な防湿環境が不可欠です。
治療結果
実際の症例写真をご覧ください。

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健康な歯質を温存
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自然な咬合形態を再現
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フロスも問題なく通過
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審美性も良好
将来的に再治療が必要になった場合でも、十分な歯質が残っているため対応の選択肢を広く保つことができます。
なぜ「削らない治療」が大切なのか
歯科治療は一度行えば終わりではありません。
だからこそ、
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どれだけ歯を残せるか
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将来を見据えた設計になっているか
が重要です。
当院では、生涯自分の歯で食事を楽しんでいただくことを目標に、できるだけ歯を削らない治療を心がけています。
名古屋市北区で虫歯治療をご検討の方へ
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できるだけ歯を削りたくない
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将来の再治療を減らしたい
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大きめの虫歯の治療方法で迷っている
そのような方は、ぜひ一度ご相談ください。
当院では、患者様一人ひとりの歯の寿命を最優先に考えた治療をご提案いたします。
この記事を書いた人
いいだ歯科医院
院長 飯田真也
